1.素材

乾燥の期間は平均1寸が1年位掛かります、ゆえに5寸厚みがあれば5年掛かるという事です。ただし、厚みが5寸以上であったり、質の堅い物や油脂分の多い物の中には10年・20年を要するものもあります。
2.粗削り

材料は幅広く、長めに取ってありますので、正式の寸法(1尺4寸×1尺5寸)にするための作業です。
3.仕上げ

仕上げカンナで仕上げます。
これまでに3、4種類のカンナを使います。
4.足作り(のみ)

くちなしの実を型取った八角型の足作りです。
5.足作り(小刀)

刳りのみと小刀を使用し手作業で仕上げます。
この足のデザインで古い盤でも当店の碁盤と判ります。
6.へそ(血溜め)彫り

日本に囲碁が伝わって来た時(5世紀の中頃)碁盤は箱で作ってありました。音響効果の為に裏面中央に穴が開けてあった名残りです。
血溜め(ちだめ)の名称は、武士のたしなみであった囲碁の対局中、見物人より口を出され(傍目八目)、怒った武士がその者の首を刀で切り落とし、碁盤をひっくり返し、へそに首を置いて血が溜まったという、物騒なエピソードがあります。
7.目盛り

日本刀の刃に黒漆をつけて、碁盤に一筋つづ線を置いて行く作業です。
一面は38本ありますので、集中力のいる作業になります。
8.ロウ引き

ひび割れ防止及び、艶出しのためにロウを引きます。目盛りが終わり、漆が乾いた後、ロウを焼き込んで行きます。
9.足入れ

碁盤と同じくロウで仕上げた足を木槌で入れます。
足は打ち込むだけで接着剤等は入れてありません。
10.完成品

これが仕上がりです。
艶のある香りの高い榧の碁盤に仕上がっています。